〜中学1・2年生、高校1・2年生のうちにやっておくべきこと〜
一般的な受験期は、高校受験・大学受験とも8月以降と考えられ、入試までの追い込み時期という捉え方です。
受験期になってから、
「もっと早く勉強しておけばよかった」
「苦手教科の克服に時間がかかりすぎる」
「勉強時間を増やしているのに、思うように進まない」
という困り事が出てきます。
こうした状況にならないためには、受験期になる前の普段の学習習慣と、学習に必要な技能を高めておくことが大切です。
受験期は、それまでに身につけた学力を仕上げる時期です。
受験期に仕上げて目標点に達するためには、受験期以前に、どのレベルまで学力を高められているかが、志望校の合否を大きく左右します。
受験期になって困る3つのこと
① 苦手教科の克服に時間がかかる
受験期になって苦手教科に苦労する生徒は結構多いです。
苦手教科は、勉強量が不足しているだけでなく、勉強する意欲も低くなりがちなので、挽回するのが大変です。
だからと言って、受験直前に苦手教科の勉強に多くの時間を割くと、他の教科の勉強時間が減り、全体の得点が下がってしまう可能性もあります。
「得意教科で苦手教科をカバーすればよい」
と考える生徒もいますが、現実には簡単ではありません。
得意教科で学年トップに近い成績を取れていれば可能性はありますが、志望校のレベルが上がるほど難しくなります。
理想は、どの教科でもある程度の得点が取れて、その中に飛び抜けた得意教科がある状態です。
そのためにも、受験期になる前に、苦手教科の基本(教科書レベル)を十分に習得しておくことが大切です。
② 勉強する体力・集中力・スピードが足りない
受験期になって急に勉強時間を増やそうとしても、勉強量を一気に増やすことはできません。
これまでの勉強の仕方を変えるには、一定期間のトレーニングや体力づくりが必要です。
特に、向上させるのが難しいのは、
- 問題を解くスピード
- 覚えるスピード
- 書くスピード
こうした能力や技能を高めるには、適切な方法で長期的にトレーニングする必要があります。
③ 体調や緊張によって勉強が予定通り進まない
受験期には、体調不良やストレスなどによって、思うように勉強できないこともあります。
環境の変化やストレスへの反応には個人差があります。
勉強したいと思っていても、うまく集中できず、予定通りに進まないことがあります。
だからこそ、受験期になってから急に頑張るのではなく、普段から学習習慣や学習に必要な力を身につけておくことが大切です。
普段の勉強で見直す3つのこと
受験期になって困らないためには、普段の勉強の仕方を見直す必要があります。
次のような勉強になっていないでしょうか。
① 勉強する内容の選び方
- 教科の好き嫌いで勉強する内容を決めている。
- テストや入試に出ないところは、勉強しなくてもよいと考えている。
- 基本よりも応用問題をやればよいと考えている。
② 理解・暗記の仕方
- 問題が解けて正解できたら、それで勉強を終えている。
- 内容を振り返り、理解し、覚えて使えるところまで勉強していない。
- 一問一答の問題ができただけで満足している。
③ 読む・書く・考える力
- 文章を読まない、あるいは読むことが苦手である。
- 頭の中だけで考え、書いて整理することが苦手である。
- 覚えたことや考えたことを、書いて表現する力(アウトプット)が弱い。
大切なのは、問題に正解することだけではありません。
分からないところや間違えたところを理解し、覚えたことを使えるようにすることです。
受験期までに身につけたい勉強の3つの力
受験期は、それまでに学習した内容を仕上げる時期です。
受験期になってから基礎の復習に多くの時間を使っていては、間に合わなくなる可能性があります。
そのため、中学1・2年生、高校1・2年生のうちから、次のことを意識して勉強してください。
① 基本を十分に身につける
教科書レベルの内容を理解し、瞬時に説明できる状態にする。
② 勉強のスピードを上げる
問題を解く、覚える、書くといった技能を、普段の勉強の中で鍛えていく。
③ 分からないことを理解し、覚える
問題を解いて終わりにせず、分からなかったところや間違えたところを理解し、覚えることに時間をかける。
これらの力は、短期間で身につくものではなく、普段の勉強の積み重ねが大切です。
今からできる勉強の改善
受験期に向けて、今すぐ毎日の勉強時間や勉強量を増やす必要はありません。
まずは、今取り組んでいる勉強の仕方を変えることから始めましょう。
① 勉強する内容の優先順位を決める
すべてに同じように時間をかけるのではなく、学校の課題も含めて、教科や内容を優先順位を決めます。
1か月単位で優先順位や内容を決め、それを週単位に分けると勉強がスムーズに進みます。
② 時間を決めて取り組む
一つの課題に取り組む時間を決め、タイマーを使って勉強します。
分からない問題があったら、必要以上に立ち止まらず、時間を意識して取り組みます。
③ 分からなかったことを理解し、覚える
問題を解くことだけに時間を使うのではなく、
- 分からなかったところを理解する。
- 間違えたところを理解する。
- 必要なことを覚える。
という部分に、しっかり時間をかけます。
④ 勉強の結果を確認して、次につなげる
課題が終わったら、
「何ができるようになったか」
「何ができなかったか」
を確認します。
そして、次に何を勉強するかを決めていきます。
まとめ
受験期になってから、すべてをやり直すのは大変です。
苦手教科の克服も、勉強する体力や集中力、問題を解くスピードを高めることも、短期間では簡単にできません。
だからこそ、中学1・2年生、高校1・2年生のうちから、普段の勉強を大切にしてほしいと思います。
大切なのは、ただ勉強時間や勉強量を増やすことではなく、毎日の勉強で何を身につけるかを意識することです。
今の勉強の仕方を少しずつ改善し、受験期に困らない学力と学習習慣を身につけていきましょう。
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