受験期の中学3年生にとって気になるのは模試の成績や志望校判定で、どうしてもその数字や結果に一喜一憂してしまうものです。
岩手県内では、公立高校入試の模擬テストとして「白ゆりテスト」や「そっくりテスト」が実施されています。盛岡一高や盛岡三高など、上位生の多くが受験している模擬テストなので、受験の指針として重要な資料になります。
あらためて、模試というのは本番の入試とは異なり、今の立ち位置を知るためのツールにすぎないという認識から上位層に向けた3つの視点についてお話したいと思います。
受験生に向けて ▶︎ “得点”よりも“志望校内順位”に注目する
上位生であっても「点数が下がった…」「前より偏差値が落ちた…」と落ち込むことがあります。でも、ここで意識してほしいのは、入試本番と模試は違うということです。
模試でいくら高得点をとっていても、入試本番も同じような得点が取れるとは限らない。
一方で、入試本番では思ったほどの得点が取れなくても合格できる。
このように、入試は点数を競うものではなく、「合格を勝ち取る」競争と言えます。
したがって、模試で最も注目すべきのは「志望校内順位」であり、次に、「自分の弱点を知ること」になります。
志望校内順位を上げるにはもちろん、模試の得点、とくに苦手教科の得点を上げなければなりません。
ただし、ここで注意してほしいのは「苦手教科だけに偏りすぎないこと」です。
苦手教科の点数を上げることは大切ですが、そればかりに時間をかけると、他の教科の点数が下がることがあります。
くれぐれも5教科の合計点で合否が決まるのを忘れずに、着実に順位を上げる勉強をしていきましょう。
保護者に向けて ▶︎ “点数アップ”より“不安の解消”を優先する
模試の結果が返ってくると、つい点数や偏差値、志望校判定に目がいってしまうものです。
成績上位の生徒といっても、模試の成績が伸び悩んで停滞する時期があります。
それに対して、保護者としては何とかしたい気持ちが募って、もっと勉強する時間を増やそうとしたり、勝手に新しい問題集を買ってきてやらせたりしたくなるかもしれません。
しかし、それではお子さんの不安を増幅させてしまうだけで、やればやるほどお子さんは苦しくなってしまう。
とくに上位層の生徒ほど完璧主義になりがちで、「全部できるようになりたい」「一問も落としたくない」——この気持ちは立派ですが、現実的にはかなり難しいです。
いま一度、冷静になって、できる限りベストを尽くせるように、お子さんを支えるために何ができるかをかんがえてみてください。
塾としての役割 ▶︎ 先を見据えて”いま何をすべきか“を明確にする
模試の成績はもちろん気にはしますが、冷静に現状分析をするようにします。
入試までの残り時間を念頭において、どの教科のどの単元から指導していくべきか?
これは一律の計画ではなく、それぞれの生徒の学力や能力、意欲などを考慮した上で、今やるべきことを明確に示していきます。
点数を上げるために無理を強いても、体調を崩したり、やる気を削がれたりすることが一番の痛手になります。
点数を追いかけて、出題されそうなところだけを勉強しるようでは、入試本番で実力を発揮することは難しいです。
たとえ時間がかかったとしても、継続した勉強によってしっかりとした土台を作ることが、結果的に模試の点数を上げることにつながります。
塾としてできることは、勉強に集中できる環境を作ること、そして、生徒たちに安心感を与えることです。
最後に
今後の模試で大切なのは、“冷静な分析”と“明確な目標”です。
模試の点数はゴールではなく、入試本番で実力を発揮し目標点を取るための“ヒント”になります。
いま自分は志望校の中でどの位置にいて、あとどのくらい足りないのかを確認し、それに必要なことをリストアップして、淡々と継続して勉強していくことが合格への近道です。
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