今回は、盛岡一高や盛岡三高を目指す中学生に向けて、理科計算を得意に変えるポイントについて解説します。
公立高校入試の理科では、計算問題で差がつきやすいので、得意にすれば大きなアドバンテージになります。
「公式をなかなか覚えられない」
「条件が多すぎて、整理できない」
「解説を読めば分かるけれど、自力で解けない」
「問題が少し変わると分からなくなる」
こうした悩みをよく聞きます。
しかし、理科計算が苦手になる原因は、単純に計算力が足りないからではありません。
本当の原因は、
“理科計算を暗記で何とかしようとしている”
ことにあります。
理科計算は、公式の意味を理解し、現象をイメージし、論理的に考える力を鍛える学習なのです。
今回は、理科計算を得意にするために大切な「5か条」を紹介します。
公式を丸暗記しない
理科計算が苦手な生徒ほど、公式を「記号の並び」として覚えようとします。
例えば、
- 密度=質量÷体積
- 電力=電流×電圧
- 速さ=道のり÷時間
などです。
もちろん公式を覚えること自体は必要です。
しかし、
「なぜその式になるのか」
を理解しないままでは、少し問題が変わっただけで解けなくなります。
例えば密度なら、
- 同じ体積で重ければ密度は大きい
- 同じ質量で小さければ密度は大きい
という関係があります。
つまり、公式とは単なる暗記ではなく、
“現象同士の関係”
を表しているのです。
計算の公式からどんな関係が読み取れるのかがポイントになります。
数学的思考の必要性
理科計算では、数字を見た瞬間に計算を始める生徒がいます。
その前に確認すべきことは、
- 何が分かっているのか
- 何を求めるのか
- どんな関係があるのか
です。
これは数学とまったく同じです。
理科計算が得意な生徒は、
問題文を読んできちんと条件整理をしています。
逆に、苦手な生徒は、
「とりあえず数字を使う」
ので、正解にたどり着けません。
特に中学・高校の理科では、
計算では、
- 比例
- 割合
- 比
- 単位量あたりの数
実験観察では、
- グラフ
- 表
- モデル
- 図解
などが出てきます。
つまり、
理科計算は“数学による思考”が必要なのです。
図でイメージを持つ
理科は、実際に起こっている「現象」を扱う教科です。
例えば、
- 電流は電子の流れで生じる
- 力は物体を動かす
- 熱は高い方から低い方へ移動する
- 光はまっすぐ進む
- 音は空気中を伝わる
など、すべて現実の現象です。
その現象を式で表しているのが理科の公式です。
上位生は問題を読みながら、現象のイメージを図に表していきます。
その図の中に数字を配置して考えるのです。
頭の中で現象を再現できる生徒は強いです。
問題が少し変わっても、
「現象そのもの」を理解しているため対応できるからです。
単位で計算する
理科の計算で重要なのが、
「単位を見る」
ということです。
公式の中で使われる単位は決められています。
例えば、
- 圧力[Pa]では、[N]と[m2]
- 電力量[J]では、[W]と[s]
- 密度では、[g]と[cm2]
理科の計算では、単位換算が必要になりますが、
これを苦手としている生徒も多いです。
また、求めたい単位が分かっていると、
計算の仕方が見えてきます。
単位は、
“式が正しいかどうかを確認するヒント”
にもなるのです。
だからこそ、上位生は、しっかり単位の確認を怠りません。
表やグラフの見方を知る
理科では、表やグラフを使った計算問題も多く出題されます。
しかし、多くの生徒は、「何となく」表やグラフを見ています。
本来、表やグラフは、“情報を整理したもの”です。
見るべきなのは、
- グラフの縦軸や横軸は何か
- グラフからどんな関係が見えるか
- 直線の傾きは何を意味するか
- 表から何が分かるか
などです。
上位生は、表やグラフから多くの“情報”を読み取っています。
だから、初めて見る問題にも対応できます。
グラフを「絵」として見るのではなく、
“情報源”として読めるようになることが大切です。
最後に
理科計算が得意な生徒は、
特別な才能があるわけではありません。
- 公式の意味を考える
- 条件を整理する
- 現象をイメージする
- 単位を確認する
- グラフを読み取る
こうしたことを丁寧に積み重ねています。
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