「小学校では特に問題なかったのに、中学に入ってから成績が伸びない」
これは決して珍しい話ではありません。
小学校のテストで高得点が取れ、通知表も良好であれば、
「中学の勉強は入ってから考えればいい」と思うのも自然なことです。
しかし現実には、小学校で“よくできていた”お子さんほど、
中学で思うように成績が上がらず、戸惑うケースも少なくありません。
それは能力の問題ではなく、
小学校と中学校で求められる学力の前提が大きく違うからです。
しかも厄介なのは、そのズレに気づくのが
中学1年生の2学期後半以降になることが多いという点です。
その頃には、成績上位層が固定化し、
「自分はこのくらい」という基準がすでにできあがってしまいます。
だからこそ重要なのが、小学6年生の今。
この時期の準備次第で、中学3年間の過ごしやすさは大きく変わります。
ここでは、中学入学前に準備をしておくことで得られる5つのメリットを保護者の方に分かりやすく解説します。
公立中学で学年上位の成績が取りやすくなる
中学校では、最初の定期テストの結果がその後の基準になりやすい傾向があります。
中学1年生1学期のテストで高得点を取れた生徒は、
「このくらい取れる」という自己基準ができ、
それを維持するために自然と勉強するようになります。
もちろん、途中から成績を上げることも不可能ではありません。
しかし、下がった成績を上位まで引き上げるには、
かなりの勉強量と強い意志が必要になるのが現実です。
中学準備の期間に、
• 勉強時間はどのくらい必要か
• テストでどの水準を目指すのか
• 家庭での勉強の進め方をどうするのか
こうしたことを親子で共有しておくことで、
中学に入ってからスムーズにスタートを切ることができます。
苦手教科を克服する“絶好の期間”
中学入学前は、苦手教科を立て直すための最後の猶予期間でもあります。
中学校の授業は、小学校内容ができている前提で進みます。
そのため、小学校のつまずきを放置したままだと、
中学に入ってから一気に苦手意識が強くなってしまいます。
さらに、苦手教科があると内申点にも影響し、
上位高校を目指す際の選択肢が狭まることにもなりかねません。
中学準備の段階では、
教科書を丁寧に読み、基本問題から確実に解けるようにすることが大切です。
完璧を目指す必要はありません。
「分かる」「解ける」という感覚を取り戻すことが何より重要です。
授業進度に縛られない“自分の勉強”ができる
中学準備をしておくことで、学校の授業に余裕が生まれます。
その余裕があるからこそ、授業進度に縛られない学びが可能になります。
例えば、
• 英検・漢検・数検などの検定に挑戦する
• 教科書内容を先取りする
• 興味のあるテーマを深く調べる
• さまざまな分野の本を読む
近年の高校・大学入試では、
「得意なこと」「主体的に取り組んだ経験」を
自分の言葉で説明できる力が求められています。
中学準備は、こうした学びの土台をつくる大切な時期でもあります。
勉強と部活・課外活動を両立しやすくなる
中学生活は、小学校と比べて格段に忙しくなります。
だからこそ、事前の準備が重要です。
勉強の習慣が身についていれば、
授業内で理解できる割合が高まり、家庭学習も効率的になります。
成績に自信が持てるようになると、
部活動や生徒会、課外活動にも前向きに挑戦できるようになります。
忙しい中でも成果を出せる生徒は、
「時間があるからできる」のではなく、
限られた時間をどう使うかを考えられる力を身につけています。
子どもの自立を促すきっかけになる
中学準備は、勉強面だけでなく、
子どもの自立を促す大切な機会でもあります。
中学生になってから急に
「自分で考えなさい」「自分でやりなさい」と言われても、
すぐに切り替えるのは簡単ではありません。
だからこそ、小学6年生のうちから、
• 時間の使い方
• 勉強の進め方
• 親子間のルール
を少しずつ一緒に考えていくことが大切です。
親が指示するのではなく、
「どうするつもりか」を問いかけ、見守る。
うまくいかないときには支える。
この積み重ねが、主体的に行動できる中学生につながっていきます。
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中学準備で本当に大切なこと
ここまで、中学準備の5つのメリットをお伝えしてきました。
成績が安定している生徒、
中学生活を前向きに過ごしている生徒には、
もう一つ共通点があります。
それは、中学の勉強が「スムーズに進んでいる」ということです。
では、なぜスムーズに進むのでしょうか。
その答えは、勉強の中身そのものではなく、
学びのための「技能」にあります。
この点については、次の記事で詳しく解説します。
▶︎ 中学準備の本質|成績を支える「学びの技能」とは
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